キシリトールとは?
天然素材の甘味料。
野菜や果物の中にも含まれ、
人の体内でも肝臓で約1~15g作られています。
WHO(世界保健機関)でも認められており、
とても安全な甘味料といえます。
私たちが口にするキシリトールは、白樺や樫の木やその他植物が原料で、
フィンランドを始めとして幅広く親しまれています。
キシリトールがむし歯を防ぐ理由!
キシリトールは口の中で、
歯を溶かし、むし歯の元となる「酸」を全く作りません。
そして、「酸」の中和を促進してくれます。
唾液も出やすくなり、
口の中のむし歯が出来にくい状態にしてくれます。
むし歯の原因となるプラークをつきにくくし、
歯の再石灰化を促してくれます。
むし歯の大きな原因となる、原因菌(ミュータンス菌)の
活動を弱める働きがあります!
キシリトール製品を選ぶポイント
せっかく、キシリトールの商品を選んでも、
砂糖や水飴などの、
むし歯の原因になる甘味料が入っていては意味が無いですよね。
栄養成分表示をチェックして、
「糖類0」の表記を確認しましょう!
虫歯予防に効果を発揮するのは、甘味料のうち、
キシリトール含有量50%が最低ラインで、
歯科医さんに確認したところ、
90%以上が望ましく、ベストはもちろん100%です!
含有量が市販用は50%以上が多く、
歯科用は90-100%使用されているものが多いです。
キシリトール含有率はどうすればわかるの?
「この商品には、キシリトールは何パーセントふくまれているんだろう?」と
★含有率(がんゆうりつ)が知りたい場合は、
成分表を見て、計算して割り出すことができます。
[★含有率とは?…単位量における成分などの含まれる割合。
主に食品成分や化学物質などについて言われることが多い。(Weblio辞書より引用)]
成分表はパッケージについているので、
しっかり確認して選びたいですね!
キシリトール含有率の計算方法をご紹介します。
◎キシリトール含有率の計算方法
キシリトール含有率=キシリトールの量÷炭水化物の量×100
となります。
キシリトール含有率を計算してみましょう!
では↑上記の商品の成分表を見て、
キシリトール含有率を算出してみます。
赤く囲んだ部分に注目です。
上の計算式に当てはめると、
97%(キシリトール含有率)=26.9g(キシリトールの量)÷27.7g(炭水化物の量)×100
となります。
つまりキシリトールと炭水化物の数値が近い程、キシリトール含有率が100%に近づくわけですね!
キシリトールの食べ方
Point1:一日に摂取する目安量
一日あたり約5〜7g(子供)
一日あたり約5〜12g(大人)
(食べる量の目安は食品に記載されていますので、参考にしましょう。)
Point2:噛む時間
唾液を出す事も、虫歯予防に効果を発揮します。
味がなくなっても5〜10分噛み続けることをおすすめします。
Point3:食べるタイミング
食後や、おやつの後、一日3〜5回は摂るのを目安に。
(あまりこだわらず、何か食べたら噛むという無理のない方法で)
一度にたくさん摂るより、数回に分けてとる方が効果的です。
食事の前に食べると→歯垢を落としやすくする
食事の後に食べると→歯質を強化
Point4:ハミガキの後に食べても言いの?
ハミガキの後に食べても良いと言われていますが、
子供には、ハミガキの後に物を食べさせるのは少し抵抗がありますね。
ハミガキの後には、食べ物は食べないという習慣をつけるためにも、
ハミガキの前でも、効果は同様にあるとのことです。
Point5:虫歯予防のためには毎日続ける事が大切
キシリトールを摂り始めてから、2週間程で歯垢が減り始め、
3ヶ月程たつと、むし歯になりにくくなると言われています。
それでも、すぐやめてしますと効果が薄くなってしまうので
毎日続けることが大切です。
Point6:キシリトールは虫歯予防のサポート
食後にキシリトールさえ食べていればむし歯にならないわけではありません。
虫歯予防には歯磨きが大切です。
キシリトールは虫歯予防のサポートとして上手にとりいれましょう。
特定保健用食品&歯に信頼マーク
キシリトール商品のパッケージでみかける、
「特定保健用食品」、「歯に信頼マーク」。
この様なマークも商品を選ぶ時の一つのポイントに知っておくといいですね!
特定保健用食品
通称「トクホ」。健康づくりに役立つ食品として、保健機能成分を含んでいて、その有効性や安全性を国に承認された製品のこと。
歯に信頼マーク
日本トゥースフレンドリー協会が、厳しい製品テストを通過した製品だけに与える「歯に信頼」マーク。歯が傘をさしてむし歯にならないように酸から歯を守っているマークです。
日本トゥースフレンドリー協会→http://www.toothfriendly-sweets.jp/index.html
キシリトールを摂るときの注意点
良い事ずくめに見えるキシリトールですが、
やはり注意点もあります。
それは食べ過ぎによる下痢です。
一度に大量に食べるとおこりますが
適量であればまず問題ありません。
便秘予防にキシリトール食べる方もいるそうです。
体質にもよりますので、
お子様に与える時は
初めのうちは様子を見てあげると安心ですね。
虫歯予防の効果は高いので
適量を守り、正しく摂取することが大切です。
また、犬がキシリトールを摂取した場合、
多量のインスリンを放出し、肝機能に影響がでるなど危険ですので、
イヌ科の動物には、タマネギやニンニク、チョコレートなどと同様、
キシリトールを与えてはいけません。